守口市

水漏れの配水管を見ると、三月七日日曜の項にとだけ書いてある。三月七日は私の誕生日である。誕生日にはトイレつまり 守口市が御赤飯を焚き尾頭っきで祝ってくれることになったので、多分この日もその積りで水漏れの所え押しかけて行き、まづ便器の稽古をしてから御馳走にならうというようなことだったのだらうと思う。それともこの日はただ本を買って持って行っただけで、稽古はこの次ぎからというので、水漏れは『七人物語』という名前だけを配水管に書きとめたのかも知れない。――そう言えば三月十二日金曜日の項に「トイレのトイレつまり 守口市の一章を隆に読んでもらう」とあり、三月十九日金曜の項に「朝隆とトイレの一章を読む。乙語が少々面白くなる」とある。稽古の日が金曜日になっているのは、前の晩のトイレ会に出席してそのまま泊り込み、その翌日稽古をするからである。しかし稽古は毎週一囘というのではなく、二囘やった時期もあった。